今回は、当サイトへお寄せいただいた扇子に関する体験談をご紹介します。
普段から扇子を愛用しておられる男性のこだわりや活用法についてのの体験談です。
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愛用の高座扇子
私は昔から扇子をよく使っており、30代半ばになる今も愛用しています。
特に愛用しているのが落語家さんが高座で使っている高座扇。
サイズ的にもコンパクトでカバンの中でも邪魔にならず、使いたいときにすっと取り出すことができます。
またサラリーマンであり男性である以上、あまり派手なデザインや奇抜な色遣いは職場で使えません。
その点高座扇は色も模様もありませんので、人の目を気にする必要もありません。
自分なりの扇子に対するこだわり
昔は扇子屋さんに行って買うものだったのでしょうが、今ではネット通販で簡単に安く手に入ります。
サイズは7寸5分のものが私にとって使いやすい大きさです。
手の大きさによっては、もっと小さい方が扱いやすいかもしれませんが、男性であればおそらくこの大きさで大丈夫だと思います。
竹の部分の色が染まっていない白竹か、煤けたような色になっている煤竹かに分かれますが、紙の部分はどちらも真っ白です。
落語家さんのいわば仕事道具なので、太い竹が使われていてとても丈夫です。購入して3年ほどたちますが、特に具合が悪くなった部分は見当たりません。
といっても扇子の中でも高価な品ではないので、毎年使う扇子を下ろすのも気分が改まっていいと思います。
扇子の便利さについて…
日本でもクールビズということで、だいぶビジネスの場面での軽装が受け入れられるようになりましたが、やっぱり夏は暑いものです。
特に私は職場も住居も大阪市内なので、都市部特有の籠ったような熱気が日が沈んでも続きます。
そんな時は冷房を使うだけでなく、扇子で風を起こしてやれば汗の引きが違います。
今は省エネの意識も高まっているので、ガンガン冷房がかかっている場所は少なくなりました。
そんな場所でもポケットから扇子を取り出せば、快適さはぐっと高まります。
扇子と落語
また、これは個人的な趣味なのですが、扇子だけでなく落語そのものを聞くことも好きなので、聞いたり見たりしているときはつい手元に扇子を置きたくなってしまいます。
プロの手にかかれば、一本の扇子が筆になったり箸になったり、そのように見えてくるから不思議です。
私も真似してキセルにしたりするのが、誰にも伝わっていないでしょうがちょっとした楽しみになります。
和服を着る機会などよっぽどのことしかなくなってしまいましたが、伝統ある道具というのは日本に合った機能があるからこそ残っている、ということを扇子を見るたび思います。
高温多湿な日本の夏は変えられませんので、せめて先人の知恵を上手く活用して、日々を快適に過ごそうと思っています。
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今回の体験談は以上になります。
こだわりをもって、自分のスタイルに合った扇子をお持ちになられておられますね。
当店「山武扇舗」のネット通販では、京都製の扇子を多数扱っていますので、よろしければそちらもご覧ください。