今回は、当サイトへお寄せいただいた扇子に関する体験談をご紹介します。
今回は、大学生の息子さんが扇子を使っているという方の体験談です。
突然、息子が扇子を欲しがって・・・
「扇子欲しいねんけど」と、当時大学生だった息子に言われたのが5年ほど前です。
「扇子?何するの?」暑い時に煽ぐのに決まっているのに、大学生男子と扇子という2つのキーワードが結びつかずに思わず聞き返してしまいました。
電車通学で、大阪市内から滋賀県へ通っている息子曰く、乗換駅のホームで女の子が扇子で煽いでいるのがとても羨ましく映ったんだそうです。
「探してみたけど、何処で売ってるのか分からないから」
これは、買ってきてくれということなんでしょう。
男物の扇子を探して…
男物の扇子、それも若い子がどんなものを使うのか想像もつきませんが、明らかに女性物と分かるものでなければとりあえず良いだろうという話になりました。
とは言え、我が家には大学生男子が2人いましたので、一人だけに買うわけにはいきません。
安いものでも2つ買うとなるとそれなにの出費になります。
かと言って、あまりにも安物だと文句を言われて、安物買いの銭失いになってしまう可能性もあります。
どうしたものかと、何気なく母にこの話をするとすぐに買いに行こうと言う話に発展しました。本当、孫という言葉は偉大です(笑)
デパートを物色しましたが、大学生に持たせるにはちょっと勿体ないと思うような物しか置いていません。
もしかしたら、洋服屋さんに小物のひとつとして置いてあるかも?と望みを掛けてみましたが、こちらも外れ。
やっぱり男の子にはそこまで浸透していないのかも知れないと思い始めました。
と同時に、本当に買って彼らは日常的に使うのかという不安も襲ってきます。
大学生を2人も抱えていますから、無駄な出費は出来るだけしたくないのです。
そうこうしているうちに、母が勝手に買ってきました。
母が買ってきてくれた扇子
何度聞いても、母は値段を教えてくれないので、幾らだったのかは分かりませんが、女性物よりはサイズも幾分大きめで、少し透かしのような模様も入っていますので、4~5,000円はするんじゃないかと思います。
それぞれ好きな方を選ぶようにと言うことで同柄で黒とグレーの色違いで2つ買ってきてくれていました。
何度も探し行く手間も省けて助かりましたけど、やはりここでも、孫の威力畏るべし!と実感しました。
その後、息子たちは、貰った扇子を夏場は鞄に入れて大学へ通っていました。
友だちには、羨ましがられると自慢げに話していましたが、自分で買ったものじゃないやん!と思わず突っ込みそうになります。
社会人になった今でも夏場にはこの扇子を持ち歩いているようです。
「結構便利だよ」と言うのが、彼らの弁です。
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今回の体験談は以上になります。
当店「山武扇舗」のネット通販では、体験談に出てきたような扇子(夏扇子)を多数扱っていますので、よろしければそちらもご覧ください。