今回は、当サイトへお寄せいただいた扇子に関する体験談をご紹介します。
今回は、扇子の絵付け体験に関する体験談です。
京都での扇子絵付け体験
私は、51歳、女性で大分県日田市に住んでいます。
まだ、子どもが小学生の頃の春休み、親戚の家に遊びに行くついでに京都に寄りました。
京都では舞妓さん体験もしようと思っていたので、親戚の家から何度も京都市内へ遊びに行きました。
京都タワーで温泉に入った後、手描き扇子体験工房に行きました。体験工房では地長の扇子の扇面(地紙)に鉛筆で下描きをし、絵付けを行いました。
私は気に入ってる絵を描きたかったので、下描きをしてから持って行っていました。それを映すように見ながら下描きをし、数色の色から合った色を選び絵付けしました。
実は子どもの分も体験をお願いしていたのですが、朝早く寝不足だった子どもはすっかり眠り込んでしまい、私が2枚とも描くことになりました。
扇子の出来ばえは・・・
時間は90分と決まっていたので、かなり焦りましたが、下描きをしていたのが良かったようで、なんとか時間内に済ませることが出来ました。
下描きはうまく行きましたが色付は焦りもあるし、結構大変でした。子どもが寝たりしなければ、もう少しゆとりを持って取り組めたと思います。
「ヒカルの碁」という漫画に出てくる佐為とヒカルをそれぞれの扇面に描き、後は職人さんがちゃんとした扇子にして1ヶ月後くらいに送ってくる、とのことでした。
お店を出るときにウインドウに飾ってある扇子を見ましたが、舞扇や実用的なものまで色々でした。
楽しい旅行も終わり、約3週間後扇子が2本送られてきました。とても立派な仕上がりに、自分がもう少し絵を描くのが上手ならなぁ…と恥ずかしくなるほど素敵な出来でした。
扇子は父にプレゼント
私自身はこの扇子は使っていなく、父へのプレゼントにしました。
父は囲碁をするので扇子をいくつも持っていますが、自分のリズム取りや、待ち時間の長い相手との対局時の手持ち無沙汰を解消するのにちょうどいいようです。
対局中にあまり大きな音を立てるのは失礼ですが、手のひらにトントンと当てるくらいはいいようで、緊張もほぐれて持っているのがいいようです。
元々持っていた棋士のサイン入りの扇子は鴨居などに飾って、私が作った扇子を実用してくれています。
また、大会などになれば狭い碁会所にたくさんの人が集まることになるので、夏場は扇子本来の「扇ぐ」という使い方ももちろんしているようです。
自分の絵の出来はともかく、きちんとした職人さんに作って頂いたので、10年経った今でもちゃんと使用できるのが良いです。
体験させてもらった上に、立派な長持ちする扇子で大変満足しています。
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今回の体験談は以上になります。
当店「山武扇舗」では、絵付け体験は行っていませんが、多数の扇子を扱っていますので、よろしければそちらもご覧ください。
また、京都の扇子専門店18件をまとめた記事も公開しています。中には絵付け体験を行っておられるお店もありますので、参考にしてみてください。