昭和19年のものと思われる、その当時の扇子の公定価格?が記載されている資料が出てきました。
イマイチ解読できないのですが、扇子の種類ごとに製造業者、卸売業者、小売業者それぞれの価格が事細かに決められていたようです。
どれだけ手間が掛かっているか、どういった作りになっているか、などでも価格が違っているのがわかります。
小売価格は普段使いの扇子でだいたい1円くらいのようですね。
そんな中でも能楽用の扇子は飛びぬけて高級です!鬘扇(かづらおうぎ)で33円!
昭和19年といえばそれはもう太平洋戦争まっただ中でありますが、戦争中といえば娯楽や贅沢なものが許されない余裕のない時代だと思ってしまいますが、こうしてちゃんと扇子が作られていたんだなあと思うと多少不思議な感じがします。
当時の扇子はどのような需要があったのか、業界は活発だったのか、などなど気になりますなあ。
なかなか興味深い資料でございましたっ!