今回は、当サイトへお寄せいただいた舞扇子に関する体験談をご紹介します。
踊ってみたいと強く思われていた「道成寺」についての体験談です。
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魅力的な踊り「道成寺」
日本舞踊を習っているとき、踊ってみたいと思う演目は幾つかありましたが、その中でも特に踊ってみたいと強く思っていたのは長唄の「京鹿子娘道成寺」です。
この踊りは「安珍清姫伝説」をもとにその後日談として描かれたものです。
烏帽子姿の白拍子の舞から始まり、娘姿での手踊り、花笠の踊り、手拭いや振り鼓の踊りなど変化に溢れた踊りで、日本舞踊を踊ったことのある人なら一度は踊ってみたいと感じている人は多いのではないでしょうか。
「道成寺」のストーリー
私は調子の良い振り鼓の踊りも好きですが、一番好きなのは冒頭の白拍子姿の舞です。
「鐘に恨みは・・・」の詩に合わせ扇をひらひらと動かしながら踊るのですが、この部分が曲の中でも一番重要な部分だと感じます。
安珍への恋心と、安珍に裏切られた故の強い恨みを胸に、大蛇へと変化してまでひたすら安珍の後を負う清姫。
そしてその清姫の行く手を阻むように狂い咲く桜の花吹雪。
後から後から降りかかってくる桜の花びらを扇で振り払いながら好きな人を追いかけていく清姫の姿をこの冒頭部分は表現し、そして大蛇に変化してしまうほどの恋心と恨みや悲しみ、そんな清姫の想いを躍りで表現できたら素晴らしいだろうと思います。
いつかは「道成寺」を舞台で
道成寺は踊りを習い始めて8年ほど経った頃お稽古で踊りましたが、残念ながら舞台で踊った経験はありません。
本来白拍子の衣装で踊るとき扇は中啓と言う扇を使うのですが、お稽古だったので扇は普通の舞扇子を使用しました。
道成寺は大変壮大な演目で、踊りの技術と共に体力も必要になるため、今から舞台で踊るのは難しいと思いますが、それでも願いが叶うなら是非踊ってみたい演目です。
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今回の体験談は以上になります。
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