今回は、当サイトへお寄せいただいた舞扇子に関する体験談をご紹介します。
日本舞踊を始められてから思い出の初舞台で「玉屋」を舞った時の思い出をお寄せ下さいました。
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二つの流派で日本舞踊を学びました
私は小学生の頃と高校を卒業後専門学校に進学してから、日本舞踊を習ったことがあります。
小学生の頃は「坂東流」専門学校の頃は「花柳流」でお稽古をしました。
小学生の頃も年に1度くらいのペースでおさらい会はありましたが、開催場所は近所の公民館、お客さまはお弟子さん達の家族、衣装もカツラも無く、普段のお稽古着よりちょっとオシャレな着物に口紅をつけただけという極々内輪の発表会でした。
清元「玉屋」について
本格的な舞台で踊ったのは花柳流でお稽古を始めてから1年ほど経ったとき。
初舞台の演目は清元の「玉屋」でした。
玉屋とは江戸の町でシャボン玉を売り歩く行商人のことです。
軽快な曲にのり玉尽くしの詩にあわせて、コミカルな踊りを町ゆく人や子供達を集めて披露する様子を描いています。
玉尽くしで披露される踊りには、手ぬぐい・舞扇子・振り出し蝶などが使われます。
江戸の粋な感じを演出するためでしょうか、手ぬぐいや舞扇子の使い方には派手さがなく、とてもシンプルな動きしかありません。
日本舞踊を習い始めてわずか1年「キホンのキ」も出来ていないような未熟な私にとって「玉屋」はとても難しい踊りだったと思いますが、そこは知らない者の強みでしょうか、ただがむしゃらにお稽古を重ね本番の舞台を迎えました。
自分の踊りを振り返ってみて
改めて初舞台のビデオを見るとその踊りの拙さに顔から火が出る思いがします。
扇使いも下手くそで扇が悪目立ちしています。
シンプルな動きだからこそ、基本が出来ていないのが目立ってしまうのでしょう。
基本を身につけ余分なモノをそぎ落とした踊りが踊れるようになったら、もっと粋でオシャレな「玉屋」を踊ってみたいです。
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今回の体験談は以上になります。
当店「山武扇舗」では、舞扇子を製造・販売しております。ネット通販でも扱っていますので、よろしければそちらもご覧ください。
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