今回は、当サイトへお寄せいただいた舞扇子に関する体験談をご紹介します。
今回は、日本舞踊を8年間習っている方の体験談です。
着物を着たくて日本舞踊を始めて・・・
日本舞踊を始めて8年になりました。就職して一人暮らしを始め、落ち着いたころ23歳くらいに習い始め、現在31歳の主婦です。
現在は神奈川県横浜市に住んでいますが、以前は東京都荒川区に住んでいて、その時に近所の日本舞踊教室に通い始めました。
現在は通うのに時間がかかりますが、それでも続けて通っています。
着物に興味があり着付けを習い、その後着物を着られる習い事をしてみたいと選んだ習い事だったのですが、いざ入ってみると、知識もなしにすごいところに来てしまったと感じました。
たまたま選んだ日本舞踊の教室が・・・
近所で雰囲気が良さそうだと感じて選んだ教室は、有名な舞踊家さんの本格的な教室でした。
後から聞いて知った話ですが、日本舞踊教室の大半は、舞踊家さん(プロ)の弟子の弟子の弟子、というような人が高いお金を払ってお名前を取って開いている教室で、きれいな着物を着て楽しんで踊る、というような教室だそうです。
それなのに偶然選んだ教室が本格的な教室で、気に入った人しか弟子にせず、怒鳴られても必死で踊るような教室でした。
そしてたまたま先生に気に入ってもらえ弟子になり、こちらもそういう教室が性に合ったようで、引っ越して遠くなった今でも週に1度は通っています。
有名な舞踊家さんですので遠方からお稽古に来るお弟子さんはたくさんいて、月に一度、年に一度、飛行機に乗って来るような人もいます。
教室でのお稽古は・・・
その教室では先生の考えが絶対という感じで、習う踊りも先生が決め、振り付けも先生がアレンジしたり一から考えたりしたものです。
先生の中では、初心者はこの踊り、その次はこれ、と頭にあるようですが、何も知らずに入った弟子たちは、言われるがままに必死で踊るだけです。
先生について真似て踊るのですが、しばらくお稽古したのちにようやく、踊りの題名を知るようなこともしばしばありました。
徐々に流れがわかってくると、こっそり用意された音源を見たりして次は何のお稽古だとか知ることができるようになりました。
発表会の舞台では・・・
年に二回、会場を借りて身内の会を開くので、その時が踊りの発表会になります。
今までは、寿、蓬莱、千歳、藤娘、君が代松竹梅などを踊りました。
そういった古典の日本舞踊のほかに、歌謡曲に先生が振り付けする新舞踊というものも会では披露します。前回は谷村新司の昴で踊りました。
年に二回の会のうち、一度はお正月の顔合わせの会になります。
先生たちに挨拶をして、お盃をいただき、その年のお稽古で使うお扇子をもらいます。
なので年に一本増えるようになっています。
日本舞踊のお稽古に使う舞扇子
お稽古のお扇子は、流派の紋の入ったシンプルなものです。
舞台で使うようなものではありませんが、身内の会の時にはそのまま使うこともあります。
お客さんを招待して会をするときには、先輩方に貸してもらって金の入った高級なお扇子を使わせてもらうことがあります。
先生の伝手で買うことがほとんどだと思いますが、以前聞いた話では、浅草の仲見世のお扇子が良いとか。
8年お稽古していますが、そういうお扇子を買わなくてはならないような舞台には参加したことがないので、お稽古用のお扇子以外は持っていないのですが。
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今回の体験談は以上になります。
当店「山武扇舗」では、舞扇子を製造・販売しております。ネット通販でも扱っていますので、よろしければそちらもご覧ください。
また、ネット通販には掲載していない舞扇子も数多く扱っており、日本舞踊に精通した店主が各流派、踊りの演目に合わせた扇の御相談にも応じさせていただいております。