今回は、当サイトへお寄せいただいた舞扇子に関する体験談をご紹介します。
今回は、藤間流の日本舞踊を踊っておられる方の体験談です。
藤間流の日本舞踊を習い始めて・・・
私は、神奈川県横浜市に住んでいる33歳の女性です。
藤間流の日本舞踊を習い始めて、7年目です。
お稽古のときに使う舞扇子は、師匠から購入しています。
色や絵柄選びなどは、素人の私が選ぶよりも、知識が豊かな師匠のアドバイスに従った方がより自分に合った舞扇子に出会えると思っています。
いつも、舞扇子を新しくしたいなと思ったら、師匠に相談して、舞扇子のカタログを拝見させていただきます。
お稽古用とお舞台用の舞扇子
色、絵柄共にさまざまな種類の舞扇子がありますが、お稽古用に使うものとお舞台用に使うものとに分けて購入しています。
お稽古用には、無地のものを使っています。たとえば、黄緑のグラデーションがかかった絵柄の入っていないものを使っています。
お舞台用には、照明に映えるように、赤や紫などはっきりした色に花弁が散っている様子が描かれたものを使っています。
日本舞踊のお稽古について
お稽古は、師匠のご自宅に、月に4回通っています。1回のお稽古は、30分程度です。
ですが、発表会の前などは、師匠も気合が入っているので、お稽古がみっちり1時間に及ぶこともあります。
お舞台に立ってひとりで踊るわけですから、恥ずかしくないようにと、発表会の前は、毎日のように、師匠のご自宅にお稽古に通います。
お稽古で使う舞扇子は、発表会を機に買い替えて新しくすることが多いです。
発表会に向けて、集中してお稽古があるものですから、舞扇子がすぐにボロボロになってしまうのです。
お稽古では、前述のように、無地の舞扇子を使っています。
思い出深い演目は「子守」「さくらさくら」
これまでに演じた中で1番思い出深い演目は、「子守」です。
赤ちゃんを背負って子守をするちょっとお転婆な女の子が、子守をしている最中に空想に耽っていくという舞です。
大好きな演目なのですが、この「子守」は、舞扇子を使わずに、踊るものでした。
舞扇子を使った演目で印象に残っているのは、「さくらさくら」です。
日本舞踊を習い始めて1年目に発表会で踊った演目です。
桜が舞い散る様子を舞扇子で表現した演目です。
そのときには、赤地に銀色の桜の花びらが舞っている舞扇子を使いました。
日本舞踊の舞扇子や小道具
日本舞踊では、舞扇子を使った演目が多いと思われますが、舞扇子を使わない演目も多いのです。
舞扇子以外の小道具として、「松廼羽衣」では、小太鼓を使いますし、「小鍛冶」では、刀を使います。
ですが、普段のお稽古では、本物の小道具を使わずに、舞扇子を小道具に見立ててお稽古をします。
ですので、普段のお稽古用の舞扇子は、すぐに駄目になってしまうので、買い替えやすい無地のものを使います。
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今回の体験談は以上になります。
当店「山武扇舗」では、舞扇子を製造・販売しております。ネット通販でも扱っていますので、よろしければそちらもご覧ください。
また、ネット通販には掲載していない舞扇子も数多く扱っており、日本舞踊に精通した店主が各流派、踊りの演目に合わせた扇の御相談にも応じさせていただいております。