今回は、当サイトへお寄せいただいた扇子に関する体験談をご紹介します。
今回の体験談は、舞扇子の贈り物に関するお話です。それではどうぞ。
娘に舞扇子をプレゼント
33歳、2児の母である私は、昨年8才の長女と6歳の次女に初めての「舞扇子」をプレゼントしました。
きっかけは、長女が小学2年生になって始めた「日本舞踊」でした。
私たちが住んでいる地域では、市の事業として毎年30名ほどの子供を募って日本の伝統文化を勉強するための教室が開催されています。
2年生になり、なにか習い事をさせようかと悩んでいた時に申込み用紙が目に留まり、マイペースな長女でもスローテンポな日本舞踊なら踊れるんじゃないかと申し込んだのがきっかけでした。
日本舞踊のお稽古
2週間に1度、浴衣でお稽古に臨み、約半年かけて覚えた踊りを大きな舞台で発表します。
送迎のために一緒にお稽古場に通っていた次女も特別に参加させていただく事となり、教室で貸し出していただく桜柄のお扇子を手に懸命に練習を重ねていました。
1年目の教室の発表会を終える時期に、教室で講師をしていた先生から直々に「個人的に習いに来ませんか?」というお誘いをいただきました。
子供たちがやる気を見せていた事もあり、翌月から数ヵ月後に控えた舞踊発表会に向けて個人レッスンがスタートしました。
通っている教室では、課題曲がお扇子を使用しない踊りであっても練習の始まりと終わりの挨拶でお扇子を使用します。
個人レッスンが始まる前にそれぞれにお扇子を持っていたほうが良いだろうと思い立ち、2人に似合う柄のお扇子を探すことにしました。
初めての扇子選び
近隣には舞扇子を販売しているお店が見つからず、時間がないこともあってインターネットのショップで様々な柄の扇子を見比べては悩みました。
せっかく姉妹で習うので、いつか同じ舞台で一緒に踊る事もあるかもしれないと思い、同じ柄で色違いの舞扇子を中心に探しました。
それぞれの好きな色と雰囲気も考慮して、長女にはちょっと大人っぽい紫と緑、次女には明るい水色とピンクを選びました。
2色がグラデーションになっていて、小さめの金の桜が舞い散る可愛らしい模様です。
届いて早速プレゼントすると、2人とも目をキラキラさせて初めての自分専用お扇子を手に踊り始めました。
舞扇子と共に成長する子供たち
あれからあっという間に1年が経ちました。現在もあの舞扇子を手に、毎週のお稽古に励む子供たち。
最初に渡した時は開き方もわからず困惑していた子供たちが、当たり前のように使いこなして舞う姿を見ると、改めて成長を感じます。
これからもこの2本の舞扇子とともに大きく成長していって、いつか日本の伝統を後世に伝えていけるような存在になってくれたら、と夢見る毎日です。
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今回の体験談は以上になります。
山武扇舗では舞扇子を専門にしており、ネット通販でも扱っていますので、よろしければそちらもご覧ください。