白檀の扇子職人さん

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今日は、とあるご縁で白檀の扇子を加工される職人さんにお会いすることができました。

 

当店山武扇舗では現在白檀の扇子は取り扱っていないので、なかなかそういう機会がなかったので扇子に携わる者として貴重な経験ができました。

 

 

香木である白檀の扇子は全体が木で仕立てられていて、あおぐとその香りが楽しめる高級扇子のひとつです。

 

白檀の木はインド原産の物が最も良いとされていまして、香りもずっと続くのです。

 

(※現在はインドネシア産などの白檀で代用したりするのですが、やはり香りの持続等に難があるようで、本当の良質な白檀のものとは値打ちが全く違うようです)

 

しかし扇子に加工できる良質な白檀の木は大変貴重で、産地であるインドが輸出を規制したのでもうほとんど日本に入ってこなくなり、白檀を加工される職人さんもいなくなってしまったのです。

 

当店で白檀を取り扱わなくなったのもこの辺りの要因があります。

 

 

本日お会いすることのできた職人さんは、ご自分でもおっしゃってましたが日本で最後の白檀加工の職人さんです。

 

まだまだお元気でしたが、やはりご高齢で後を継ぐ方もいらっしゃらない様子でした。

 

そちらで、その職人さんが仕立てられた製品を見せていただけたのですが、本当に芸術品といえる素晴らしい白檀の扇子でした。

 

お恥ずかしい話、私は上質の正真正銘本物の白檀を目にしたのは初めてでしたので、その繊細な仕事と本物の老山白檀(最高級の白檀)のなんともいえない上品な香りにはビックリしたと同時に感動を覚えました。

 

本当に素晴らしい扇子でして、これがもう出来なくなるのかと思うと残念でなりませんでした。

 

 

時代の流れとともに出来る事が増えていくのと反対に、出来ないものがドンドン出てくるのも当たり前でどうしようもないことですが、せめて自分の範囲の伝統は出来る限り守っていきたいなと思いました。

 

今日、この職人さんにお会いでき、お話を聞かせていただけたことは自分の中ではとても意味のある大きな事になったのでした。

 

 

 

それにしても、なんかこう上手く言えないのですが、こういう自然の物ってロマンあるなあ。

 

白檀に限ったことではないのですが、なにかしらの自然の摂理でたまたま香りの強い木があってそれがたまたま人間にとって気持ちの良い香りで、それを人間が珍重して…ってのが。。

 

自然も人類もなんかスゴイ!!って思います!

 

全く何を言ってるんかわからんと思いますが!(笑)

 

伝える力のなさが悔しいです!(笑)

 

 

とにかく今日は良い経験が出来た実りある一日となったのでした!

 

今週もお疲れ様でした!!

 

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株式会社 山武扇舗
〒604-8073 京都市中京区六角通柳馬場東入ル大黒町70
TEL:075-221-2973 FAX:075-221-2972
web:https://www.yamatake-senpo.net/
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