【体験談】はじめての扇子の思い出

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夏扇子(女性用)朱カスミ・白地
今回は、当サイトへお寄せいただいた扇子に関する体験談をご紹介します。

 

今回は、ある女性の扇子に関する体験談です。

 

扇子に興味を持ったのは・・・

私は現在33歳の女性です。現在は求職中ですが、以前は貿易事務職として働いていました。住んでいるのは東京都国立市です。

 

私が扇子に興味を持ったのは24歳の時でした。当時、某大手通信会社で働いていました。配属された部署の平均年齢は20代後半と若く、皆仲が良く活気があり、毎日がとても楽しかったです。

 

一人二台パソコンを使用していたので、夏になると放射熱でオフィスはかなり蒸し暑くなりました。暑くなると街頭で配布された団扇(うちわ)を使用して涼を取っていました。そのことについて、特に疑問を感じたり、不満に思うこともありませんでした。

 

私の同期は金融系の広告の入った団扇、私は旅行系の広告が入った団扇を使用していました。ところが、その夏はいつもの夏とは少し違いました。

 

職場での異変・・・

去年は団扇を使用していた部署の人たちが、いつの間にかそれぞれ洒落た扇子を手にしていたのです。いつのまにこんなことになったのか全然気づきませんでした。

 

同期に聞いても、納得のいく答えは返って来ません。いま思い返すと、あの年は扇子が流行ったのかもしれません。それは私の会社の部署内だけかもしれませんが。

 

私も扇子が欲しくなりましたが、童顔で子供っぽい自分には似合わないと諦めていました。だから8月の終わりまで団扇で通しました。

 

でも、9月の初めに私は自分の扇子を手にいれたのです。買ったわけでも貰ったわけでもありません。勿論拾ったわけでもないです。

 

扇子を手に入れた訳

その頃、趣味で毎週ゲームセンターに行き、UFOキャッチャーをしていました。子供の頃からやっていたので、腕には自信がありました。

 

その日も新しい景品がないかと店内をウロウロしていました。すると店の奥の方の機械に目がいきました。そこにはディズニーキャラクターの描かれた小さな扇子がありました。

 

本物に比べると安っぽくて頼りなくみえましたが、扇子には違いありません。迷うことなく持っていた100円玉を投入し、いつもより真剣にクレーンを操作します。

一回目は落ちませんでしたが、二度目で取ることができました。すぐには開かずその時は鞄の中にしまいました。

 

ディズニーの扇子

その日の夜、自分の部屋ではじめてその扇子を開きました。安物のせいか開きにくかったですが、仰ぐとちゃんと風が吹きます。

 

その場で会社の部署の人の真似をして仰いでみて、すぐに満足して扇子を引き出しにしまいました。

 

結局恥ずかしくて会社では使うことができず、いつの間にか扇子はなくなってしまいました。しかし思い出だけはいつまでも心の奥に残っています。

 

・・・・・・・・・

今回の体験談は以上になります。

 

当店「山武扇舗」のネット通販は夏用の扇子を多数扱っていますので、よろしければそちらもご覧ください。

 

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