今回は、当サイトへお寄せいただいた扇子に関する体験談をご紹介します。
今回の体験談は、外国人へのお土産としての扇子に関するお話です。それではどうぞ。
浅草でお土産の扇子探し
現在30歳、女性、専業主婦です。
扇子の種類は、夏扇子3本で、そのうち1本は金魚が描かれた紙扇子で、2本が花柄の絹扇子です。
香港人の彼と付き合っていた時、6月に東京に旅行することになりました。彼にとっては初めての東京だったので、彼の好きなファッションのお店や、観光として浅草にも訪れました。
そのとき、彼が、彼の母親のお土産として、そして自分へのお土産として扇子を購入したいと言いました。それから、浅草で扇子探しが始まりました。
扇子店を何軒か回って
まずは歴史ある古めかしい扇子専門店に入りました。中に入ると女性客が多く、20代くらいの若い方から中年の方までいらっしゃいました。
店内は舞扇子が多く、値段も高いものばかりでした。私達は普段使いのできるものが欲しかったので、この店をあとにしました。
次に浅草商店街の扇子屋に入りました。そこはいかにもお土産向けといった扇子を扱っていました。値段もお手頃で、店主に聞くと、中国製だからだと言っていました。
少し透ける素材の布生地にプリントされた花柄が美しく、彼に、母親のお土産の扇子としていいのではないかと提案しました。彼も紺色生地の白い花柄の扇子が気に入り母親用に購入しました。
みている私もなんだか自分用のものが欲しくなり、水色生地のピンクの花柄の扇子を購入しました。
彼は、自分用のお土産としては、もっと男性らしい柄がいいと言ったので、もう少し、探してみることにしました。あと、彼は中国製というのに抵抗があるように思えます。
日本製の扇子を探して
浅草商店街で、別の扇子屋に入ると、そこは紙扇子を扱っていました。お土産向けなのですが、シンプルで美しい扇子ばかりでした。
そこの売りは日本製ということでした。日本製に目がない彼はそこが気に入り、その店でどの柄がいいか悩んだ挙句、白地にかわいい金魚の絵が入った紙扇子を購入しました。
数日後、百貨店に寄る機会があったのですが、彼はそこの扇子コーナーを見て、こっちの方がいいじゃないか、とつぶやいていましたが、それは無視しておきました。
買った扇子の使い方
私が自分用に購入した扇子は、いつもの通勤カバンに忍ばせておいています。香港の夏は非常に暑いので、バスを外で待っている時などに使っています。
香港に帰った後、私達は彼の母親に紺色の扇子をプレゼントしました。でも、今のところ、お母さんが使っている姿を見たことがありません。香港の人は使わないのかしら。
そして彼は結局、自分用として購入した扇子を、会社でいつもお世話になっている年配女性社員の方にプレゼントし、喜んでもらえたそうです。
外国人へのお土産として購入する場合は、飾っても良し、使っても良しの柄を選ぶのがいいかと思います。和柄も喜んでもらえると思います。
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今回の体験談は以上になります。
当店「山武扇舗」のネット通販では、京都製の夏扇子や舞扇子を扱っていますので、よろしければそちらもご覧ください。