今回は、当サイトへお寄せいただいた扇子に関する体験談をご紹介します。
今回の体験談は、扇子のプレゼントに関するお話です。それではどうぞ。
先輩からいただいた京扇子
現在５1歳の会社員女性です。まだ4０歳になったばかりのころ、退職した先輩からいただいた京扇子は、今でも大切に使っています。
私より一回り以上年上のその先輩は、歌舞伎が大好きで、東京での公演だけでなく京都にまで足を延ばし、歌舞伎鑑賞に出かけるような風流な方でした。
自分の好きな事、好きな物にこだわりを持ち、自分の身近な人をとても大切にする方でした。持ち物も、流行を追いかけるのではなく、良いものを長く大切に使っていくというような方でした。
リーマンショック以来、私達の勤務する会社も経営が思わしくなく、その方は、６０歳の定年を早めて早期退職を選ばれました。
退職後は、オープンキャンパスで学び直しをされていると聞きました。生き生きと過ごされている様子が目に浮かぶようです。
退職後も、お手紙のやり取りで近況報告はしていましたが、お会いする機会も無くすごしておりました。
誕生日に届いたプレゼント
そんな折、わたしもいよいよ４０代の誕生日を迎え、年を重ねていく事への漠然とした不安、もう若くないんだというあせりで一人悶々としているなか、思いがけずプレゼントが届きました。
なんだろう。中を開けてみると、きれいに包装された京扇子が入っていました。
お誕生日おめでとうございますのメーッセージが添えられて。こんなプレゼントをいただくのは初めてでした。とても嬉しかったのを覚えています。
涼しげな黒地の扇子に、白と朱色の控えめで、渋めの柄はとても上品で素敵です。大人の女性にならなければ似合わないような扇子です。
ちょっと背伸びをしたようなプレゼントに、新たな目標が見えたような気持ちになりました。こんな扇子の似合う女性になりたい。ちょっと前向きな気持ちになれ、明るい気分で誕生日を過ごす事ができました。
暑い夏に涼を演出
大人の女性は、暑い夏の日には涼しげな演出ができます。その人がいるだけで爽やかで涼しげな雰囲気。扇子はそんな粋で涼しげな演出をしてくれます。
涼しげな柄の上質な扇子をさっと取り出してあおげば、暑い日にも、清涼感のある空間が広がるような気がします。
また、上質な品物は、取り扱いも丁寧になります。カバンに雑にしまってしまうような仕草にはならず、丁寧に専用の扇子袋にしまってから、カバンにそっとしまいます。
こんな丁寧な仕草も、エレガントな大人の女性ならではの演出になります。
思いがけない扇子のプレゼントは、私にいろいろな事を教えてくれました。夏が近づくと、大切にしまった箱のなかから、この扇子を取り出し、季節の変わり目を楽しむ自分がいます。
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今回の体験談は以上になります。
山武扇舗のネット通販でも今回の体験談に出てきたような夏用の扇子を扱っていますので、よろしければそちらもご覧ください。
