今回は、当サイトへお寄せいただいた扇子に関する体験談をご紹介します。
今回の体験談は、友人にもらった扇子に関するお話です。それではどうぞ。
うさぎ柄の扇子
私が20代初めのころ、京都に住んでいる友人からウサギの柄のついた扇子をいただきました。
可愛らしい扇子でしたが、当時はあまり日本文化的な物の良さも分からず、また夏まつりなどで配られる団扇を使う機会はあったのですが、扇子はどういう場面でどのように使うものか分からなかったので、使わずにタンスにしまってそのまま忘れてしまっていました。
月日が流れ
それから15年ほどの歳月が経ちました。私は結婚をして30代半ばの二人の子供を持つ母親になりました。
上の子は女の子だったため、暑い時期に外で長時間遊んだりはしなかったのですが、下の子は男の子で、ちょうど近所で同学年の子供を持つお母さん達と友達になったこともあり、夏場に虫取りに行ったり、ザリガニ釣りにいったり、水遊びができる公園などに行く機会が多くなりました。
夏場に子供の外遊びにつきあうのはとても暑くて大変です。風がある日はまだ涼しくていいのですが、風のない日はタオルであおいだりして自分で風を作って暑さをしのいでいました。
扇子のことを思い出し
そんなある日、タンスの片付けをしている時に奥にしまってあった扇子にふと気が付きました。
友人にいただいてから15年ほど経っていたのですが、ほとんど使ったことがなかった為、とてもきれいな状態でした。
ふと、子供との外遊びの暑さの事を思い出し、扇子を持って行ったら快適かもしれないと思いつきました。
うちわは荷物になって嫌だったのですが、扇子なら鞄の隅に入れておいても邪魔になりません。
それ以降、初夏になると出かける時に必ず扇子を鞄の中に入れておくようになりました。
扇子を使ってみると
使い出してみると、子供と公園に行く時以外にも、ショッピングセンターなど屋外に遊びに行ってちょっと暑い時に風を作るのにとても便利なことに気がつきました。
それに、年齢も上がっているせいか、タオルやうちわを取り出してバタバタとあおぐよりも扇子をさっと鞄からだしてパタパタとするほうが上品でスマートな感じがします。
友人からもらったそのウサギの柄のついた可愛らしい扇子は2年ほど息子との外遊びで使ったら壊れてしました。
その後は自分で購入したものを使っています。
娘も扇子を使うようになり
私が使っているので興味をもったのか、娘もおばあちゃんのお家にあった扇子を欲しがって、おばあちゃんからもらい、暑い時期は自分の鞄の中に入れて持ち歩いています。
私の祖母も母も扇子を持っていて使っていました。今は私と娘も持っています。
こうして日本の文化が子供に継承されていくのかなと思いました。
これからもずっと扇子を使い続けたいと思います。
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今回の体験談は以上になります。
山武扇舗のネット通販でも今回の体験談に出てきたような夏用の扇子を扱っていますので、よろしければそちらもご覧ください。