【体験談】演者の心を表す舞扇子

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舞扇子(塗骨)銀ハキ地朱二ツ雲
今回は、当サイトへお寄せいただいた舞扇子に関する体験談をご紹介します。
 
小さな頃から日本舞踊に親しみ、長きにわたり誇りを持って舞踊に取り組んでこられた女性の体験談です。
 
 
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日本舞踊は大和撫子の心を磨き伝統を重んじた気高い道を極める

 
日本舞踊は、江戸の後期から明治にかけて、女子教育の一環として行儀作法を学ぶためのお稽古ごととして日本中に広がりました。
 
私の家は、町の名士が集まる家系で、東京や関西のお役者衆が出入りをしていたようです。
 
そんな関係で芸事に詳しく一家中がお稽古ごとに精通してました。
 
私は、1946年生まれで戦後の大変な時代に生まれましたが、母も祖母も日本舞踊に詳しく、3歳からお稽古に励みお祭りやお正月には、町内の発表会などで皆さんの前で、踊って人気者になったと聞いております。
 
当時、アメリカ村があり外国の人も集まってパーテイーがあり、知事や市長など公的関係者も多く参加していて、そこでかわいい子役として踊りを披露したりしていました。
 
 

本格的に日本舞踊の道へ

 
日本最大の流派は花柳流で、師匠が花柳流でしたので、お稽古に励み最年少の15歳で名取となり、師範も取得将来は舞踊家になると決め、大学も国文科を目指しました。
 
小さいときから舞台に立っていますので、手習子、藤娘、子守、連獅子、浦島、供奴など、数えたらきりがありません。ただ、立役を得意としておりましたので、世話物や変化物が大好きで、松本松緑 市川猿之助の黒塚が大好きでした。
 
師範の試験は厳しく、京鹿子娘道成寺と北洲を踊りきるのに、1時間あまりかかります。
 
2代目家元、3代目家元と2代に見ていただき、精進するようお言葉をいただきました。
 
芸歴50年 今では、心の支えになっています。
 
 

こだわりの舞扇子や着物

 
着物は、母が用意してくれましたが、とても高価なものばかりコツコツと増やし300を超えています。
 
道具も京都、銀座の有名なお店で取り揃えます。
 
舞扇は京都の出店が名古屋にもあり、お稽古用舞台用と毎回用意をしました。
 
舞扇には型があって、雪月花 花鳥風月を表し、踊りの表現に非常に効果があります。
 
演者の心をも表す、東洋の大切な道具ですね。
 
 

日本人の誇りを伝える日本舞踊

 
日本の芸事は、道を極める事を重んじていますので、世界に誇れる芸術と感じています。
 
大和撫子にふさわしい優しさと、日本人としての誇りを伝える日本舞踊を後世に伝えることができればいいと願っています。
 
歌舞伎役者とは違い、舞踊家は誇りを持った舞踊家です。
 
舞踊家としての道をまっとうされた師匠に感謝し伝統芸能に携わることに、これからも尽力したいと思っています。
 
 
残念ながら、今では膝を悪くして踊れなくなり引退しておりますが、日本舞踊を続けたことが私の人生の誇りとなっています。
 
 
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今回の体験談は以上になります。
 
当店「山武扇舗」では、舞扇子を製造・販売しております。ネット通販でも扱っていますので、よろしければそちらもご覧ください。
 
舞扇子の一覧はこちら
 
また、ネット通販には掲載していない舞扇子も数多く扱っており、日本舞踊に精通した店主が各流派、踊りの演目に合わせた扇の御相談にも応じさせていただいております。
 
舞扇子のご相談について
 

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