【体験談】舞扇子ひとつで表現する日本舞踊

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今回は、当サイトへお寄せいただいた舞扇子に関する体験談をご紹介します。
 
大学のサークル活動で日本舞踊を始められた方の体験談です。
 
 
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大学のサークルで日本舞踊を

 
山口県下関の片田舎の大学に入学して、初めて日本舞踊というものに触れました。
 
私の流派の先生方は60代や70代の方々が多く、20代の学生である私たちは孫のようと、とても可愛がっていただきました。
 
これまで日本舞踊を5年間続けましたが、毎年の学園祭演舞で踊る新しい舞の一挙一動は驚きの連続でした。
 
練習は基本的には週に一度、しかし演舞が近くなるとほぼ毎日2時間ほどの稽古をつけていただきました。
 
他の部活と違ったところは扇を取り出して来て自分の前に置き、先生の前で正座して礼をするところから始まり、終わるまでは先生はとても厳しく、しかし稽古が終わった後は普通のおばあちゃんの様に戻る、といった、オン・オフの差がはっきりとした稽古で、その分私たち生徒は、厳しく指導していただきました。
 
 

舞扇子ひとつで表現する曲がお気に入り

 
これまで四年間日本舞踊を経験して、私が最も好きだと思ったのが氷川きよしの白雲の城でした。
 
他にも北島三郎のまつりや藤娘などを教えてもらいましたが、この曲が一番好きになりました。
 
私にとって最も思い入れが深くなった理由は、扇の様々な使い方がこの一曲の中に入っているからです。
 
最初に松の葉から始まり、風、見上げた先の城の様子、盃、そして岩に生えた苔の様子などを様々な角度と体勢と扇を組み合わせることで表現する、それがわたしにとって新鮮でした。
 
またこの曲は扇ひとつで踊ることができることから、私が途中で海外に留学した先でも扇一本あれば踊ることが可能という利点を生かして、実際に演舞の機会を設けていただきました。
 
 

日本舞踊における扇子の重要さ

 
先生の言葉で特に印象に残っていることは「舞踊とは、実際の道具に頼るのではなく、扇で表現するもの」という言葉です。
 
この言葉を聞いてから、日本舞踊がますます好きになりました。
 
対照的に多くの道具を使って踊ったのが詩吟入りの黒田節(盃、槍と扇を使用)や、藤娘(藤の枝と扇、笠、布を使用)などがありますが、それらも華やかで見栄えしましたが、自分が一番好きになったのは、白雲の城でした。
 
このひとつの踊りを踊ったことによって、自分の体と扇の組み合わせによって無限の表現の可能性があることがわかり、これからの想像の幅がとても広がりました。
 
 
私はもうすぐ大学の日本舞踊サークルから引退して卒業してしまいますが、これから社会人になっても日本舞踊を続けてみたいと思います。
 
扇と体を使った表現の可能性をどんどん広げて、いつか立派な表現者になりたいと思っています。あなたも、日本舞踊を体験して見ることで、表現の幅を広げてみませんか?
 
 
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今回の体験談は以上になります。
 
当店「山武扇舗」では、舞扇子を製造・販売しております。ネット通販でも扱っていますので、よろしければそちらもご覧ください。
 
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また、ネット通販には掲載していない舞扇子も数多く扱っており、日本舞踊に精通した店主が各流派、踊りの演目に合わせた扇の御相談にも応じさせていただいております。
 
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