今回は、当サイトへお寄せいただいた扇子に関する体験談をご紹介します。
知人にお土産として頼まれた扇子をきっかけとして、京扇子の良さを実感した男性の体験談です。
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老舗の京扇子との出会い
私は東京の臨海部に住んでいます。東京駅まで4キロ程度の豊洲という10年前に出来た街です。ここから都心の会社まで通う42歳のサラリーマンです。
趣味は古都・京都に旅することで、だいたい月に一度は観光目的で京都を訪れています。
それを知った同僚から、京都に行ったとき、扇子をお土産に買って来てくれないかと頼まれたことが、私と扇子との出会いでした。
買う店までは指定を受けませんでしたので、ガイドブックに載っている、それらしい店を選んで夏扇子を買い求めました。
とにかく京都のお土産ということで、頼まれた人に京都の老舗で手に入れた、3500円ほどの夏扇子を手渡しました。
買ったのは夏の終わりでしたが、その頃お店の目立つ場所に飾られていた扇子の柄は、すでに季節を先取りて秋ものが多かったですね。
それで私が選んだのは、夏扇子でありながら、柄は紅葉をあしらった、いかにも舞妓さんが帯にでも挟んでいそうな感じの、可愛い扇子でした。
扇子を贈った相手の喜び
差し上げた相手は会社に勤める総合職の女性です。
なんでも扇子が好きだということで、凄く喜んでくれました。ただ、その人から名前を扇子に入れて欲しいといわれていましたが、お店で頼んだところ、名入れには2週間かかるといわれ、諦めました。何だ、名前は入っていないんだと言って、その点だけはガッカリされました。
しかし後日、使い心地が凄くいいといわれ、ほっとしました。
それがきっかけで、私も扇子が欲しくなり、次回から京都に行けばその店に寄り、自分の分の誰か人に上げる分と合わせて2本、3本と選んでは買って帰ることが慣わしになりました。
老舗の京扇子の値打ち
自宅にはこのお店で買った扇子が現在も10本程度あるでしょうか。
実際使ってみると、さすがに京都の老舗は格式が違うと思ったものでした。それだけのことはあります。プレゼントをした人全員から言われたことですが、手に馴染む、品がいい、仰いだときの香りがいいという言葉は、自分で使ったときも全く同じ感想として実感されました。
扇子に3500円かけるのは、実用品の観点からはちょっと高いかなと思います。夏扇子は100円ショップでも売っているからです。
しかし、扇子には単に仰いで風を送るという機能の他に、使う喜び、デザイン性、さてはそれがもたらす上品な作法など、目に見えないところに価値を見出す人にとって、持つことに満足感を与えてくれる、素晴らしい伝統製品だと思います。
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今回の体験談は以上になります。
当店「山武扇舗」のネット通販では、普段使いの夏扇子、お飾りに最適な飾り扇子等、京都製の扇子を多数扱っていますので、よろしければそちらもご覧ください。
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