【体験談】日本舞踊の演目「さくらさくら」で使った舞扇子

この記事は2分で読めます

舞扇子(塗骨)ピンクボカシ金砂子小石

今回は、当サイトへお寄せいただいた舞扇子に関する体験談をご紹介します。

 

今回は、日本舞踊を習っている方の体験談です。

 

初めての発表会で代表的な演目「さくらさくら」

日本舞踊を習い始めて、一年目の発表会で披露する演目として、代表的なものが、「さくらさくら」です。

 

「さくらさくら」では、「すりあし」や「おすべり」といった、日本舞踊の基礎となる所作がふんだんに含まれています。

 

すりあしやおすべりといった所作のほかにも、ひざを少し曲げて腰を落とす姿勢で背中を反らしてポーズをとったりといった、日本舞踊の基本が詰まっています。

 

「さくらさくら」での舞扇子の使い方

日本舞踊の見せ所といっても過言ではない首の動かし方にも気を配りながら、さくらが咲いて花吹雪が舞う様子を表現する踊りが、「さくらさくら」です。

 

このさくらの花吹雪が舞っている様子を表現するのに用いられる重要な小道具が、舞扇子です。

 

さくらが徐々に花開いていく様子を、舞扇子を曲に合わせて少しずつ開いていくことで、さくらの開花を表現します。

 

また、さくらの花が満開になり風に舞いあがる花吹雪を表現するのにも舞扇子を用います。

 

この、さくらの花吹雪を表現する舞扇子の使い方が難しいものなのです。

 

開いた舞扇子の要を右手でしっかり握って、舞扇子の先端を左右に八の字を描くように躍らせるのです。

 

師匠のお手本となる踊りを拝見しているときは、難しさは感じないのですが、初心者がいざ自分で舞扇子を躍らせる段になると、舞扇子が思うように踊らず、不恰好になってしまうのです。

 

このさくらの花吹雪を表現するところがこの演目の一番の見せ所だと思いますので、師匠にお稽古をつけてもらう日まで、舞扇子を上手に躍らせることができるように自宅で毎晩練習しました。

自主練習の甲斐もあって、発表会では、うまく舞扇子を躍らせてさくらの花吹雪を表現することができたと思います。

 

「さくらさくら」は、ひとりで踊る演目でもあり、複数人で踊っても見ごたえのある演目でもあります。

 

発表会での「さくらさくら」

わたしも一年目の発表会ではひとりで踊らせていただきましたが、その後の発表会では、兄弟弟子のみなさんと三人で踊らせていただいたり、六人で踊らせていただいたりしたことがあります。

 

群舞になると、舞扇子が一斉にさくらの花吹雪のなかを駆け巡っていく様子が目に見えるようで、とても美しくきれいなものです。

 

群舞の場合は、舞扇子の色や絵柄ががそれぞれ異なっていても、曲に合わせてさくらの花吹雪のなかを舞扇子が踊る様子は、鮮やかであでやかなものです。

 

赤い舞扇子のなかに黄緑や水色の舞扇子が混じっていたりしても、見映えがします。

 

・・・・・・・・・

今回の体験談は以上になります。

 

当店「山武扇舗」では、舞扇子を製造・販売しております。ネット通販でも扱っていますので、よろしければそちらもご覧ください。

 

舞扇子の一覧はこちら

 

また、ネット通販には掲載していない舞扇子も数多く扱っており、日本舞踊に精通した店主が各流派、踊りの演目に合わせた扇の御相談にも応じさせていただいております。

 

舞扇子のご相談について

 

関連記事

  1. 舞扇子(塗骨)色フリ雲銀捨箔・緑
  2. 刺繍扇子(婦人用)カタクリ
  3. 刺繍扇子(婦人用)カタクリ
  4. 夏扇子(女性用)椿・ブルー地
  5. 舞扇子(白竹)白扇